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お風呂 入浴後の肌乾燥の情報

  • 執筆者の写真: Shinya Hayasaka
    Shinya Hayasaka
  • 2018年9月4日
  • 読了時間: 2分

入浴後の肌乾燥、過乾燥に関わる問い合わせが増えてきましたので、昨年行った実験結果のサマリーを掲載します。詳細の照会、取材等コメント、お問い合わせの際は、問い合わせフォームからご連絡ください。

【研究の目的】

入浴は、スキンケアのためには欠かせない行為です。肌を洗浄し清潔にするだけでなく、身体を温めることで血行が促進されて肌の隅々に栄養が行き渡り、肌の代謝も良くなります。ただし、入浴にも弱点があり、お風呂上がりに浴室を出ると急激なスピードで乾燥が始まり、やがて入浴前よりも水分量が低くなる過乾燥の状態に陥ることがわかっています(次頁ご参照)。

風呂上がりの急激な過乾燥状態については幾つかの研究機関ですでに研究されていますが、今回、ボランティア女性に実際に浴槽に浸かってもらい、出浴後の肌の水分量を時間経過で計測。急激な過乾燥が出浴後何分で訪れるのか、肌への悪影響を防ぐためには保湿ケアを出浴後何分までにするべきなのかを検証しました。なお風呂上がりの保湿ケアすべき制限時間を「保湿リミット」と呼びます。

【研究内容と結果】

入浴可能な健康に問題のない、20~40代の女性14名を対象に、入浴前後の皮膚水分量の変化を計測しました。その結果、出浴10分後までは入浴前より皮膚水分量が多く、統計学的有意差が認められました。以降の計測では、入浴前と同程度まで低下し、さらに出浴30分後、出浴60分後では皮膚水分量が低下し、入浴前と比較して有意に低い数値となっています。

 皮膚水分量が保たれているうちに保湿ケアをすべきという皮膚科学の観点から、皮膚水分量が有意差を持って入浴前より高い「出浴10分後」が保湿すべき限界時間であり、「保湿リミットは10分」であることがわかりました。

次に入浴中の保湿による、出浴後の皮膚乾燥予防効果を検証するために、入浴中に保湿化粧品(泡パック状製品)を肌に塗布したかどうかで皮膚水分量を比較。その結果、保湿化粧品の塗布群は、無塗布群より出浴後の皮膚水分量が有意に高い結果となりました。特に出浴1分後から2倍近い水分量を保ち、出浴60分後まで入浴前の肌水分量をキープしていました。本研究で用いた保湿化粧品は入浴中に塗布し、出浴前に浴室で洗い流して使う製品です。加水分解シルク・セリシン・Wヒアルロン酸などの保湿成分を配合しており、このことで保湿性を高めています。

以上の結果から、お風呂での保湿ケアがお風呂上がりの過乾燥予防に効果的であり、「お風呂保湿」をすることで「保湿リミット」が延びることがわかりました

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